スーパーカブ70と90はどっちを選ぶべき？違いとおすすめポイントを徹底比較！

「スーパーカブ70と90、どっちを選べばいいの？」
そんな疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。スーパーカブはホンダの名車として知られ、中でも70と90は中古市場でも人気の高いモデルです。しかし見た目が似ているだけに、違いが分かりづらく、購入時に迷ってしまう方も少なくありません。

スーパーカブ70とスーパーカブ90は、排気量や最高出力、燃費、加速力といった性能面だけでなく、パーツの入手性やカスタムの自由度、さらには中古価格やリセールバリュー、希少性に至るまで、さまざまな点で異なる特徴を持っています。用途や目的によって、「どっちがおすすめか」は大きく変わるのです。

この記事では、スーパーカブ70と90の違いを徹底比較し、それぞれのメリット・デメリットをわかりやすく解説。街乗り向きなのはどっちか？通勤やツーリングに適しているのは？初心者にも扱いやすいモデルは？といった疑問にも答えながら、あなたに最適な一台を選ぶヒントをお届けします。

スーパーカブの購入を検討している方、カブの乗り換えを考えている方は、ぜひ最後までチェックしてみてください！

スーパーカブ70と90、どっちが初心者におすすめ？用途別にチェック！

街乗り中心ならスーパーカブ70？取り回しの軽さと気軽さが魅力

街乗りを想定するなら、スーパーカブ70 は軽快で初心者にも扱いやすく、気軽に乗れる点が大きな魅力です。実際、1998年モデル（Deluxe）を例にすると、乾燥重量は77kg、車両重量は81kgと非常に軽く、低速や住宅街での取り回しが非常に楽です。この軽量ボディは、バイクが初めての人や細い路地・駐輪場での操作が多いライダーにとってありがたい仕様です。

さらに燃費性能も優秀で、60km/h定速走行ではカタログ燃費60.6km/Lを記録。フルタンク（4L）なら約240km超の航続が可能で、通勤・買い物といった日常使いでのコストパフォーマンスの高さが光ります。

エンジンまわりも、単気筒SOHC72ccエンジンながら最高出力は6PS/7000rpm、最大トルク0.68kgf·m/5000rpmと必要十分なパワーを発揮。街中のストップ＆ゴーにもついていけるレスポンスの良さがあります。

もちろん、スーパーカブ90に比べるとやや非力ではありますが、重量の差がある分、70は加速やUターン等で軽快感が際立ちます。

まとめると、街乗り中心で使いやすさや取り回しの軽さ、低コストを重視するならスーパーカブ70 は非常におすすめ。特に初めてのオートバイ体験にはぴったりの一台と言えるでしょう。

長距離・ツーリング派には90が有利？加速と登坂力を比較

スーパーカブ70と90を比較する際、長距離走行やツーリングに適しているのはスーパーカブ90と言えるでしょう。理由は、排気量・トルク・最高出力の全てで90が70を上回っており、特に坂道や高速域での余裕が大きな強みです。

スーパーカブ90（例：1999年モデル）は、排気量が85cc、最高出力は8.2PS/9,000rpm、最大トルクは0.82kgf·m/6,500rpmと、数値上でも明確にパワフルです。一方、スーパーカブ70は最高出力6.0PS/7,000rpm、最大トルク0.68kgf·m/5,000rpmなので、走行シーンによって力不足を感じることもあります。

実際の走行では、スーパーカブ90の方が発進時の加速力が高く、登り坂や信号待ちからの再加速でもストレスが少ない印象があります。特に荷物を載せたり、二人乗りでツーリングする場合、90の方が安定した走行が可能です。

また、スプロケット比（ギア比）も90の方がツーリング向きに調整されており、エンジン回転を抑えて走行できるため、エンジンノイズや振動も比較的少なめ。長距離を走る際の疲労感も軽減されます。

その反面、スーパーカブ90は車体重量が約84〜87kgと70より重く、取り回しの面では少し扱いづらく感じる場面もあるかもしれません。ただし、走行中の安定感はこの重量が貢献しており、特に直線道路では安心して巡航できます。

まとめると、ツーリングや遠出を前提に選ぶなら、トルクと余裕あるパワーを持つスーパーカブ90が優位です。走りを重視するユーザーには、確実に満足感の高い1台といえるでしょう。

初心者でも扱いやすいのはどっち？クラッチ・ギア操作の違い

スーパーカブ70と90はどちらも、湿式多板クラッチ＋リターン式3速のフットシフトを採用していますが、初心者にとって扱いやすさに差がある点もあります。

クラッチのフィーリング

• スーパーカブ70 はセル＆キック併用モデルが多く、1998年製ではクラッチフィールに軽さと扱いやすさが特徴です。湿式クラッチのつながりが自然で、半クラッチの調整もしやすく、街乗りでのSTOP＆GOもスムーズです。

• スーパーカブ90 も湿式多板クラッチですが、2002年モデルではクラッチが若干重く感じる場面があるとのレビューも見られます。ただし、最終型モデルではクラッチが軽くなったと評価されており、むしろ70とほぼ互角になってきています。

ギア比とシフト感

• ギア比は70が「1速3.272／2速1.722／3速1.190」、90が「1速2.833／2速1.647／3速1.045」で、70の1速と2速がより低速重視のセッティングです。これにより、70は低速域でゆっくり操作しやすく、Uターンや細い路地での扱いが楽なのが魅力。

• 90は各ギアでやや高回転寄りな設定のため、巡航時の余裕はありますが、発進・低速時のクラッチワークには少しコツが必要かもしれません。

初心者が「走り出し」「停止」「変速」といった基本的操作をスムーズにこなすには、スーパーカブ70の方がほんのり優しい設計です。ただし、スーパーカブ90はクラッチ軽め＆操作性改善済みという点も見逃せません。そのため、初心者でもセル付きでパワーも欲しいなら、70とほぼ同等に扱える90後期モデルが選択肢に含まれます。

70と90の中古市場の在庫状況との希少性に注意

スーパーカブ70と90を中古で探す場合、70のほうが希少で入手が難しいです。カブ70は1970年代〜1990年代にかけて製造されていましたが、90に比べて生産期間が短く、また販売台数自体もそれほど多くなかったため、現在の中古市場では明らかに流通数が少ない傾向にあります。

BikeBrosのデータベースをはじめとする中古バイク情報サイトでも、スーパーカブ90は比較的コンスタントに在庫があるのに対し、70は在庫ゼロのことも珍しくなく、出回っていても価格が高騰傾向にあるのが実情です。特に外装や機関の状態が良い個体は希少価値がついており、20万円以上するケースも多く見られます。

さらに70は年式の古い車両が多いため、劣化パーツや整備が必要な部分が多く、コンディションの良い車体を探そうとすると時間も費用もかかる場合があります。購入後のメンテナンスも視野に入れておかないと、予想外の出費に繋がる可能性もあるでしょう。

一方、スーパーカブ90は2000年代以降も製造が続いており、程度の良い車体が比較的手頃な価格で手に入ります。中古価格の相場も15万〜30万円程度と安定しており、購入のしやすさ、修理パーツの豊富さも含めて選びやすい一台です。

そのため、レトロで希少なスーパーカブ70に惹かれる人も多いですが、現実的に入手性や維持のしやすさを重視するなら、スーパーカブ90の方が無難な選択肢と言えるでしょう。

スーパーカブ70と90、どっちがコスパ最強？燃費・維持費・パーツ事情を比較！

燃費性能の違いは？カブ70と90のデータをチェック

日常のランニングコストに直接影響する燃費については、スーパーカブ70とスーパーカブ90でほぼ横並びながら、実用面での差がわずかに見えてきます。

---

カタログ燃費で比較

• スーパーカブ70（1998年モデル）：60 km/h定速時の燃料消費率は 60.6 km/L 

• スーパーカブ90（2002年モデル、Deluxe）：同じく60 km/h定速で 60.0 km/L 

このように、カタログ上は約0.6 km/Lの差で、70がわずかに燃費が良い結果となっています。

---

実測レビューから

• スーパーカブ70：一般道で 43〜50 km/L の実測値が報告されています 。
  平均すると45 km/L前後で、街乗りでの実用燃費としては高水準です。

• スーパーカブ90：実測で 47〜56 km/L の報告があり、一般道だと50 km/L前後、高速や長距離巡航時には 55 km/L以上 を記録するケースもあります 。
  ツーリングや郊外の直線で優れた効率を見せるのが特徴です。

---

 燃費比較のまとめ

---

 結論

以上のことから燃費に関して言えば大差はありません。

維持費はどっちが安い？自動車税・保険・消耗品を比較

スーパーカブ70と90、どちらが維持費に優れるかは、使用状況や補修・消耗品の頻度によって変わってきますが、一般的な傾向を以下に整理しました。

---

 自動車税・保険

• 自動車税 はどちらも原付二種（90cc以下）に分類され、金額は一律約2,000〜2,400円／年（地域により変動）です。

• 自賠責保険 も車種に関係なく同じ料率で計算されるため、税・保険の固定費では差がありません。

---

 消耗品・パーツ交換

• スーパーカブ90は中古市場での流通台数が多いため、純正パーツや互換パーツが豊富に揃います。整備性や価格の面でも選べる幅が広く、部品代・工賃ともに安定しています。

• スーパーカブ70は流通量が少なく希少性が高いため、年式が古い個体を前提にすると、「見つけづらいパーツ」が整備の障壁になる可能性があります。特に外装部品や専用カバー類などは価格が割高になる傾向も見られます。

---

 メンテナンス全体のコスパ

• ユーザーからのレビューでは、スーパーカブ90について「燃費が良く、壊れず維持費も安く済む」といった声や、「パーツが豊富で長く乗れる」といった評価が多数あります。これは部品交換のしやすさや、整備性が確立されている点が大きな理由です。

• 対する70は、1回購入時に希少価値から価格が高くつくケースもあり、整備費用もかさみやすい状況ですが、趣味性やレトロな魅力を重視する層には逆にプラス評価される要素です。

---

 結論

• 維持費の安定感を求めるなら「90」が有利。部品供給、価格、整備のサポート体制などあらゆる面でストレスが少ない選択です。

• 70は趣味重視・個体の希少価値込みで楽しめるならアリ。ただし、整備コストやパーツ入手難度は念頭に入れておく必要があります。

パーツの入手性とカスタム自由度、将来性で選ぶなら？

スーパーカブ70と90のどちらを選ぶか迷ったとき、パーツの入手しやすさとカスタムの幅は重要なポイントです。

---

部品流通量の比較

• スーパーカブ90 は、1960年代から2000年代まで約40年間にわたり継続的に生産されたモデルで、中古流通数も豊富です。「チェーン・スプロケット交換」「オイル交換」「パンク修理」などの整備実績が多数報告されており、部品供給も安定しています 。そのため、店舗での対応力も高く、(純正・汎用パーツともに)選択肢が豊富にあります。

• 一方、スーパーカブ70 は1970年代〜1998年までの生産で、90ほどの流通量はありません。とはいえ、全国のバイクショップや自転車店で修理・整備可能という声もあり、パーツ交換や整備の敷居が著しく高いわけではないものの、特殊な外装パーツなどは希少になりやすい点は留意が必要です 。

---

カスタムのしやすさ

• 90カブ はフレームやエンジンが後続モデル（C110など）とも共通性が高く、マフラーやLED化キットなどの社外カスタムパーツも豊富です。また、整備業者側でもノウハウが蓄積されており、「カスタム相談・依頼がしやすい」というメリットもあります 。

• 70カブ はレトロ仕様ゆえにオールドルックカスタムなどに人気があります。オーナーレビューでは「70は趣味重視・個性出しに最適」との声もありますが、交換パーツが見つからない場合もあり、DIYや流用改造にチャレンジする必要がある場面もあります 。

---

結論

将来性やメンテナンスのしやすさを重視するなら、90は安心感が高く、カスタムパーツも豊富で維持しやすいといえます。70はレトロな味わいを重視したカスタム志向向けですが、部品探しや工夫が楽しみになる方にとっては魅力的な一台といえるでしょう。

リセールバリュー（中古売却時）はどっちが得？市場の評価を解説

購入した後の「売却しやすさ」や「価格下落の少なさ」は、中古バイク選びで見逃せないポイントです。スーパーカブ70と90では、市場ニーズと希少性の違いから、リセールバリューにも明確な傾向があります。

---

市場での評価と流通量

• スーパーカブ90は1960年代から2000年代まで40年近く生産されており、中古流通台数が非常に多いです。ユーザー層が広く、通勤・趣味・カスタムなどあらゆる用途で人気があるため、売りたい時にも買い手が付きやすいです。

• 一方、スーパーカブ70は1970年代〜1990年代に限られるモデルで、市場に出回る台数は圧倒的に少ないです 。その希少性ゆえに「レアもの好き」や「旧車コレクター」向けに人気が高く、状態の良い個体なら中古市場で高く評価される場があるのも事実です。

---

 実際の価格推移と傾向

• 価値が残りやすい90：生産台数が多く需要も安定しているため、相場が崩れにくく、中古売却時に大きな下落は起こりにくいです。

• 70はピーク時の評価額あり：特に外装やエンジン状態の良い個体であれば、希少性が価格に反映され、一時的に値が上がる可能性があります。しかし、整備履歴が曖昧だったり状態が悪いと相場が極端に低くなるリスクも抱えています。

---

結論

• 安定した売却を望むなら90：売却時の価格下落が少なく、市場の需要も途切れにくいのが90の強みです。

• レア個体狙い・趣味重視なら70：完調で希少なモデルであれば、高価で手放せるチャンスがありますが、状態次第で価格が大きくぶれるリスクもあります。

スーパーカブ70と90、どっちを選ぶべき？違いとおすすめポイントを徹底比較！の総括

ここまでスーパーカブ70と90の違いを走行性能・燃費・維持費・中古市場など多角的に比較してきました。それぞれに明確な特徴があり、用途や目的に応じて適したモデルは変わります。

スーパーカブ70は軽量で取り回しがしやすく、街乗りや通勤に最適なモデルです。燃費も良好で、レトロな雰囲気を楽しみたい方や、趣味性を重視するユーザーには魅力的な一台と言えるでしょう。一方で中古市場では希少性が高く、状態の良い車両を探すのに時間や費用がかかる点には注意が必要です。

一方、スーパーカブ90は加速力・トルクともに優れており、ツーリングや長距離移動にも対応できる万能モデル。パーツの流通量も多く、整備やカスタムのしやすさ、そしてリセール面でも高く評価されています。安定感と実用性を重視する方には、間違いなくおすすめの選択肢です。

最終的にどちらを選ぶかは、「どんな使い方をしたいか」「どこに魅力を感じるか」によって変わってきます。実用重視で長く乗りたいならスーパーカブ90、趣味性や所有感を楽しみたいならスーパーカブ70が良いでしょう。あなたのライフスタイルに合った一台を見つけて、カブライフを存分に楽しんでください。

そのほかのスーパーカブに関する記事はこちら
スーパーカブC125を選んで後悔？購入前にチェックすべき点まとめ